

私は、2018年にフルタイム(正社員)で仕事を始めたのをきっかけに、自分で物件を借りてみることにしました。
そして現在は、メルボルンでアパートを借りて一人暮らしをしています。
このページでは、自分で不動産会社と賃貸契約をする方法について、私が実際に行った内容を元にご紹介します。
因みに、物件探しから入居までの流れはこんな感じです。
- 住みたい物件を探す
- 内見に行く
- 賃貸契約を申し込む
- 不動産会社の審査を受ける
- 不動産会社と契約する
- 引っ越し・入居
それでは、ひとつずつ詳しく書いていきます。

目次
住みたい物件を探す
まずは、自分が住みたい物件を探しましょう。
物件探しには以下の方法があります。
- インターネットで探す。
- 不動産会社のオフィスに行って探す。
オーストラリアではインターネットで物件を探すのが一般的です。
私も実際にインターネットで現在のアパートメントを探しました。
オーストラリアで有名な不動産ウェブサイトには以下のようなものがあります。
上記のようなウェブサイトで探す場合、住みたい地域や家賃(レント)、そしてベッドルームやバスルームの数などで絞り込んで検索することが出来ます。
さらに、駐車場付きやペットの可否、家具付きなどの細かい条件でも検索出来るので便利です。
気に入った物件が見つかったら何件かリストアップしてみましょう。
インスペクション(内見)に行く
気に入った物件のリストアップが出来たら、実際にインスペクションに行きましょう。
オーストラリアではオープンインスペクションと言って、決まった日時に物件を開放し、その物件に興味のある人達がその日時内で合同でインスペクションをするというのが主流です。
しかし、不動産会社や物件によっては個々で予定を組んでインスペクション出来ることもあるので、自分がピックアップした物件がどのような方法でインスペクション出来るのか確認しましょう。

インスペクションに参加する場合は、例えオープンインスペクションであっても事前の登録が必要ですので、物件ページから不動産エージェントにメールで連絡しておきましょう。
また、インスペクション当日は身分証の提示が求められるので、パスポートや免許証などを持参しましょう。
インスペクション時に確認すること
実際に物件にインスペクションに行ったら、以下の項目を確認しましょう。
物件内部の設備
- 水回りに水漏れやカビは無いか。
- 壁や床にシミ・傷・穴などは無いか。湿気や水分で痛んで無いか。
- ドアや窓はしっかり開閉出来るか。ロック出来るか。
- キッチンコンロ・オーブン・エアコンなど、設置されてる家電は正常に使えるか。
- Wifiのルーターを接続するために電話回線は必須なので、どのタイプの回線がどこに設置されているか確認。
- 熱いお湯がちゃんと出るか。
注意ポイント
お湯を作るタンクの容量も必ず確認しましょう!
私はこのタンクのサイズを入居前に確認せず、入居初日にいつものようにシャワーを使って、途中で水になるという経験をしました(涙)。
原因は、タンクの容量が小さく、タンク内に溜まったお湯を短時間で使い切ってしまった事です。
これは事前に確認しなかった私のミスなので、不動産会社に相談してもどうにもなりません。
今ではシャワー時間やお湯を使う量に気を付けているので問題ないですが、事前に知っていれば良かったなと思った事です。
駐車場
車を持っている場合は、駐車場も見せてもらいましょう。
近隣の環境
スーパーマーケットや郵便局などの施設が近所にあるかも、実際に周辺を歩いて確認しておくと良いです。
あとは、騒音レベルや、隣にどんな人が住んでいるのかも可能な限りチェックしておきましょう。
レント(家賃)・ボンド(敷金)・契約期間・入居日
立会者の不動産エージェントに具体的な話を聞いておきましょう。
- レントの金額はいくらでどのように支払うのか。
- ボンドの金額はいくらか。
- 契約期間はどのくらいか。一年の契約が一般的ですが、物件によっては一年未満でも契約出来る場合があります。
- いつから入居出来るのか。
ほとんどの情報は物件ページに記載されていますが、実際にインスペクションに行ってみたら、書いてある内容と違ってたなんて事も普通にあります(苦笑)。
ですので、実際に自分の目で細かく確認し、疑問があればその場にいるエージェントに聞いてみましょう。
また、後日物件内容を思い出すためにも、写真を色々取っておくと良いと思います。
帰る前に、不動産エージェントに物件の申請方法を聞いておきましょう。
インターネットから申請する場合はその申請方法を聞き、申請用のフォームを書いて提出する場合は、その申請用フォームを貰って帰りましょう。
賃貸契約を申し込む
インスペクションも済ませ、実際に住みたい物件を決めたら、不動産会社に賃貸契約の申し込みをしましょう。
申請の方法が、インターネット経由の場合も手書きの申請の場合も、まずはアプリケーションフォーム(申込書)を記入しなければいけません。
アプリケーションフォームに記載すること
個人情報はもちろんですが、それ以外にアプリケーションフォームに記載しなければいけない重要な情報は以下の通りです。
職業
現在の職業と職場の詳細を記入します。
自分の収入源がどこにあるのかと、しっかりレントを払っていくことが出来るかを証明する項目です。
過去の住居の情報
過去に住んでいた住居の住所やレントの詳細を記入します。
入居希望の理由
なぜこの物件に住みたいのか、ここでどのように暮らすのかなど、他の申請者の中から自分を選んでもらうためのアピールだと思って記入しましょう。
学生の場合はどうなる?
学生の方で賃貸を契約したい場合は、カバーレター(アピールポイントなどの情報を記載した書類)を物件のオーナーに提出するのが良さそうです。
カバーレターには、自分のバンクステートメント(銀行口座の残高証明書)を添付し、自分がレントやボンドを支払うことが出来ることを記入します。
アルバイトをしている場合はその職場の情報も書きましょう。
家族からの支援がある場合は、家族から推薦状を書いてもらい提出しましょう。
さらに、なぜその物件に住みたいのかや、自分のアピールポイントを記入します。
例えば、学校から近いので学業に集中できることや、大学には三年通う予定で、長期で賃貸契約をするつもりがあることなどが書けます。
全ての項目をしっかり記入したら、アプリケーションフォームを不動産会社へ申請しましょう。
不動産会社による審査を受ける
アプリケーションフォームを申請したら、その情報を元に不動産会社が審査を開始します。
不動産会社が審査する点は、契約期間中継続してレントを支払う能力があるのかということです。
これに尽きると言っても良いんではないでしょうか。
不動産会社は、アプリケーションフォームに記載した職場の責任者に連絡し、その申請者がしっかりその職場に在籍し働いている事を確認します。
また、過去の住居のオーナーにも連絡し、しっかりレント(家賃)を支払っていたかやトラブルを起こしていなかったかを確認します。
仕事探しをする時もそうですが、オーストラリアではこういったリファレンス(保証人)はとても重要です。

私は、リファレンスとして誰かの名前を載せる前に、本人にリファレンスになってもらっても良いかの確認を取っています。
さらに、こういう会社から連絡がいくかもしれませんという事を事前に伝えて、了承を貰うようにしています。
保証人に一言伝えておく事で、トラブルや連絡の行き違いなどを防ぐ事が出来ると思います。
不動産会社と賃貸契約を結ぶ
審査が終わると、不動産会社から審査結果の連絡が来ます。
無事に物件を借りる権利を得た場合は、不動産会社からメールでリースアグリーメント(賃貸契約書)と、ボンドと最初の一か月分のレントの請求書が送られてきます。
まずは、リースアグリーメントをしっかり読みましょう。
リースアグリーメントには、賃貸期間中に関わる全ての事柄の物件オーナー(ランドロード)と借主(テナント)間での決まりごとが書かれています。
この書類にサインをした時点で、書類内に記載された全ての事柄について承諾したことになります。
内容をしっかり理解して、疑問点があれば不動産会社に問い合わせましょう。
この時点ではまだ書類にサインをしないで、後日不動産会社へ行った際にサインをします。
次に、ボンドと最初の一か月分のレントを請求書の内容に沿って振り込みます。
振り込んだ際の領収証は保管しておきましょう。
不動産会社へ出向き契約する
不動産会社からボンドとレントの振り込みの確認メールが届いたら、不動産会社に出向く日程を立てましょう。
予定した日程にオフィスへ行き、不動産エージェントと一緒にリースアグリーメントの内容を確認します。
全て問題なければ、書類にサインをします。
後日不動産会社から、自分のサインと物件オーナーのサインが入ったリースアグリーメントがメールで送られてくるので、それを保管します。
これで、正式に賃貸契約が結ばれたことになります。
物件のカギは、基本的に賃貸契約開始日に貰えるのですが、エージェントに相談すれば、入居前でもカギを借りて物件内に入ることが出来ます。
入居する前に確認すること
インスペクションの時に物件内の状態は確認しましたが、自分が訪問した後も沢山の人が出入りしているので、内部の状況は変わってる場合も考えられます。
実際に荷物を運び入れる前に、もう一度物件の状態を確認しましょう。
- 壁や床にシミ・傷・破損などは無いか。
- 水回りに水漏れやカビは無いか。
- お湯の出は正常か。
- キッチンコンロやオーブン、その他家電が設置されている場合はそれらが正常に使えるか。
- ドア・窓はしっかりロック出来るか。
何か一つでも気になるところがあったら写真を撮って不動産会社に申し出ましょう。
荷物を運び入れる前に不備や破損などを申し出なかった場合、それらは全て自分の責任・過失とみなされます。
そして、退去時にそれらの修理費などがボンドから引かれてしまいますので、気をつけましょう。

賃貸契約開始!入居する
入居日当日、不動産会社へ行って物件のカギを貰いましょう。
そしていよいよ入居となります。

まとめ
オーストラリアで物件を探し、自分で賃貸契約を結ぶ方法は以下の通りです。
- 住みたい物件を探す
- インスペクション(内見)に行く
- 賃貸契約を申し込む
- 不動産会社の審査を受ける
- 不動産会社と賃貸契約を結ぶ
- 賃貸契約開始!入居する
入居したての頃は、家具を揃えたり電気やインターネットを開設したりと色々準備が大変でした。
でも、一人暮らしは共同生活とは違った海外生活を味わうことが出来ます。
脱シェアハウス生活を考えているあなたの参考になったら幸いです。
